ビジネスモデルの基礎
副業で農業を始めて、早3年。
始めは祖父母に教わっていた商売だが、だんだんとビジネスモデルとはこのようにして組むのだなということが分かり始めてきた。
今回は農業を例に、ビジネスモデルの基礎について書いていこうと思う。
お金の動き
まずはお金の動きから。
商売を始めるとき、一番最初に来るのが何を隠そうお金である。
お金がないと商品を作れないからである。
そのため、資産のない勤め人はまず種銭を作ることからスタートすることになる。
私の場合は、一人暮らしをやめ実家に帰り、勤め人の給料から毎月10万円貯金に回していた。女遊び、飲みもほとんどやらない。
恥ずかしき時代の話である。
しかし、倹約というのは馬鹿にならない。
安田財閥の創始者、安田善次郎もその著書『金の世の中』でこう述べている。
確実に成功を収めようとするならば、その手段も確実なものでなければならない。やはり、財産がない状態から進路の物質的基礎を作っていくためには、勤倹貯蓄に勝るものはない。これが最善であり、最良であり、安全であり、確実な方法である。
『金の世の中』 安田善次郎 著
商売人を志すなら、種銭を作ること、倹約生活というのは避けて通れないだろう。
しかし、この倹約生活で身に付く収支のコントロールはのちの商売で大きく役に立つのだ。
種銭がたまったら、いよいよ商品作りだ。
農業の場合、野菜や米、花などが商品に当たる。
この作った商品が売れるとお金に変わる(売上)。
売上から商品つくりにかかった費用を差し引いたものが、利益となる。
利益をまた商品つくりの種銭にし、純資産を増やしていく。
お金の動きをまとめると以下のようになる。
お金 ⇒ 商品 ⇒ お金
ビジネスモデルの流れ
次にビジネスモデルの流れである。
ビジネスモデルの流れは以下のようになっている。
仕入 ⇒ 製造 ⇒ 広告・宣伝 ⇒ 販売
農業に例えていこう。
まず、仕入れ。
農業における仕入れは、種や苗の購入だ。
どんな野菜や花でも種をまかないと育たない。当たり前の話である。
次に製造。
農業では、野菜や花の栽培がこれに当たる。
水やりから肥料の追肥。
また袋詰めしたとき、商品として見た目がいいか。手間暇かけた商品はやはり高値で提示できる。
製造の次に来るのが、広告・宣伝だ。
私の場合、ここは外注している。
スーパーに、野菜や花を出荷しているのだが、チラシ配りやCMなどの広告・宣伝はスーパーに任せてある。
「商売の肝以外は外注してもよい」というのが私の考えだ。
最後に販売。
相場より高くないかを見ながら、値付けをする。
高値で売って売れ残ったら、損である。
高値で売るためには、他製品には独自性がここで必要になる。
以上、仕入⇒製造⇒広告・宣伝⇒販売。
これがビジネスモデルの一貫した流れである。
一度でも通しで経験すると、商売とはこういうものか。こうしてお金を稼ぐのかということが分かるため、商売人を志す人には通しで商売することをおすすめしたい。
今回はここまで。
それではまた!
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