少子化とは何か
今回は、少子化について考える。
ずばり、結論から言おう。
少子化とは、エネルギー資源の逓減を受けた人口調整機能のメカニズムである。
要するに、使える資源が少なくなってきたので、資源内で生きれるだけの人口まで減少する。その過程が少子化なのである。
鎖国をしていた江戸時代末期の日本の人口が約3,300万人だ。
つまり日本列島にある資源だけで生活する場合、3,000万~4,000万人くらいが限度である。
2023年時点で、1億2400万人いる今は海外からの輸入した資源に頼るところが大きい。
とりわけ影響力が大きいのは、石油だろう。
電気やガス、輸送、食料生産、建築、ありとあらゆるところに石油は使われる。
その石油の価格が上がっている。
1970年代1リットル50円で買えたガソリンが、2023年では1リットル184円まで上がっている。
かつてあったチープオイルはもはやどこにもなく、今は投資効率の悪い貴重な石油しかなくなった。
資源が減耗しているのだ。
減耗する資源の中で、人口は死亡数と出生数で調整される。
特に平和的に解決するならば、出生数の方を減らすべきだろう。
人間の寿命は有限なので、出生数の方を調整すれば、そのうち今生きている人たちも亡くなって人口は調整される。
実は日本の人口出生数減少は、1970年代後半から50年続く長期のダウントレンドなのだ。
問題は資源の減耗の速度だ。
2023年度の合計特殊出生率は統計を取り始めて以降、過去最低の1.20を記録した。
厚生労働省は、去年(2023年)の「人口動態統計」の概数を6月5日に公表しました。
それによりますと、1人の女性が一生のうちに産む子どもの数の指標となる「合計特殊出生率」は1.20となり、統計を取り始めて以降最も低くなったことが分かりました。おととし(2022年)の確定値と比べると0.06ポイント低下していて、8年連続で前の年を下回りました。
NHK「去年の合計特殊出生率1.20 東京都は全国最低の0.99 関東地方の状況は?」
この数字から読み取ると、人口がまだ多すぎるのだ。
資源の減耗速度に対し、出生数を減らすという平和的な解決で間に合うのか。それとも平均寿命を短くするのか、はたまた戦争という禁じ手を打つのか。
そこが問題だ。
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