PL(損益計算書)を理解する
簿記とは、会社の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにするための技術のことである。
その簿記の最も基本的な資格である簿記3級。
私はこの資格に今まで2度落ちている。
どうにかして、簿記を理解したい。
そう思っていたときに、一冊の本と遭遇する。
それが『「お金の流れ」がたった1つの図法でぜんぶわかる会計の地図』である。
コペルニクス的転回、とでも言うのだろうか。
今まで理解できなかった会計がすんなり頭に落ちた。
今回はこの本で特に感銘を受けたPL(損益計算書)のところを紹介したい。
PLは誰に配分し、利益がいくら残るかがわかる書類
Profit and Loss statementの略であるPL(損益計算書)。
本では、PLは「誰に配分し、利益がいくら残るかがわかる書類」であると述べている。
下の図を見てほしい。
図を見てわかる通り、売上から売上原価を引いたものが売上総利益である。売上原価は仕入先に支払うものである。
その売上総利益から販管費を引いたものが営業利益だ。販管費を支払う先は、取引先や社員である。
その営業利益から更に営業外損益を引いたものが経常利益だ。営業外損益は銀行等に配分されるものである。
経常利益から特別損益を引いたものが税引前当期純利益である。特別損益とはそれ以外に支払うものである。
税引前当期純利益から税金を引かれたもの。これが当期純利益だ。税金を支払う先はもちろん国家である。
残った当期純利益。
これが配分される相手が株主というわけだ。
図の通り、PLは最後に残る株主のお金までにどこでどれだけお金をかけたかがわかる書類になっている。
この他にも、『会計の地図』には、売上や費用、負債、資産、純資産、BS(貸借対照表)、CF(キャッシュフロー計算書)、のれんなどについてこのような図を用いてわかりやすく解説してある。
会計についてつまづいている人にぜひおすすめしたい一冊だ。
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