大学時代、自分で立ち上げたサークルを潰した話

大学時代、自分で立ち上げたサークルを潰した話

今回は私が大学時代に、自分で立ち上げたサークルをつぶした話をしたい。

この記事で伝えたい教訓は、組織の引継ぎの難しさとそのタイミングの重要性である。

私が通っていた早稲田大学は、全国各地から学生が集まっていたため、同郷同士が集まる組織「学生稲門会」というものがある。

しかし、私の出身地である島根県の学生稲門会は存在しなかった。

そこで教務課の職員の方とふたりで「島根学生稲門会」を作ることにした。

大学4年時のことである。

当時の私は、大学生活を後悔なくやり切りたいという思いがあった。

起業・留学・サークル立ち上げ、意識高い系の人たちがやっていることは全部したいと考えていた。

うち留学とサークル立ち上げは大学時代に、起業は社会人に入ってから行い、そういう点では一応やり切った。

サークル立ち上げのための書類作りやメンバー集めは苦労したが、それでも何とか5~6人の島根県出身の学生が集まり形になった。

何回かコンパもしたが、問題があった。

私の卒業が迫っていたのだ

私は大学を1留していたため、人より多く大学の時間があったのだが、それでもタイムリミットが迫っていた。

私は副幹事にサークルを引き継ぎ、卒業し、地元島根に戻った。

半年後、副幹事から連絡があった。「島根学生稲門会、もう無理です。廃部します。」

私は引き留めたが、副幹事の決意は固く、数か月後、結局島根学生稲門会は廃部した。

私が東京で就職し、卒業も副幹事を補佐できていれば、或いはサークルは存続していたかもしれない。

組織が成熟してない状態で、他人に引き継がせた自分を反省した。

かの徳川家康も、江戸幕府を確立したのち、自分が存命の状態で息子徳川秀忠に征夷大将軍の地位を引き継いでいる。

組織を引継ぎするポイントは、組織が安定した状態で、なおかつ創業者が現役な状態で後任者に引き継ぐことだ

家庭や会社など、何らかの組織を今後引き継がせるとき、教訓としたい事例である。

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