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荒れた山から商品つくり
私の実家には、誰も使わなくなった山がある。
かつて祖父が牛を放牧するために買った山なのだが、その夢は断たれ、今はその夢のあとだけが残っている。
国破れて山河在り、城春にして草木深し
思わず杜甫の春望を詠んでしまいそうな、そんな山である。
しかし、そんな山でもお金に換えられそうなものがあるものだ。
そのうちの一つがこのしぶきである。
しぶきというのは山陰地方の方言で、正式名称はヒサカキという。
このしぶきはお墓や仏壇に供えるために使われる。
束にしてスーパーに出すと、だいたい200~300円くらいの相場に売れる。馬鹿にできない金額だ。
一見すると山によくある木にしか見えないが、樹木の見極めとその用途を抑え、商品化し、適切な場所で売ればお金に変わるのだ。
「売上ー費用=利益」というのであれば、費用がかかっていないしぶきは粗利100%ということになる。
何でもそうだが、使わなくなったもの、必要ではないものから商品化し、売ることができれば、利益率は高くなるのだ。
必要なのは知識と販売ツール。
そう思う今日このごろだ。
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